🔷いつか来る本気の時〜考えながら学ぼう

先日、大学の前期課程が無事に終了しました。

(この春から昭和音大の舞台運営科・ミュージカルコースの講師に就任しています)

コロナの影響で4月の頃にはどうなる事かと思っていたレッスンも、5月からはオンラインで開始し、6月2週目からは対面でのレッスンに切り替えられました。これは大変ラッキーな事でした。

知人の子が通う東京芸術大では、声楽科は前期は通学禁止になっていると言いますし、甥っ子もこの春に東京の国公立大学に合格したものの、前期の授業は全てオンラインになった為、早々に故郷の北海道へ還りました。

国公立の学校は仕方ないですね。

どの学校も会社も知恵を振り絞って何とか・・という状況の中、だからこそ“学べる“ 有り難さや “歌える“ 喜びも、生徒共々にひしひしと感じているこの想いは、状況が良くなっていった時にも慣れずに抱えて行きたいものです。

短い夏休みが開ければ前期試験。私が教えているのはミュージカルコースですが、1年生はとにかく基礎をしっかりと、という考えで イタリア歌曲から試験曲を選びました。

自分が学生だった頃には、イタリア歌曲、いわゆる“古典“が 私にとっては退屈で仕方なく、“あぁ早くオペラアリアが歌いたい〜“ と思っていたものでした。なので歌曲をしっかり学んだ記憶がない私が時を経て学生に教えているこの不思議・・・😅 でも今なら何故イタリア歌曲から学ぶべきなのか理解できるし、その意味を教える事も出来ます。何より古典が本当に美しいと思えるようになりました。 笑

これを若い時に知っていたら 学ぶ態度も変わっていただろうに、と思いますが、その時の教授に『何故 イタリア歌曲を学ばないとならないのですか?』だなんて質問できた筈もない・・。でも聞かなきゃわかる筈もなく。

イタリア歌曲はやはり美しいです・・❣️

頭でっかちも良くないですが、私がレッスン時に口を酸っぱくして学生に言っている事は、“考えて学べ!“ という事。大そう偉そうな表現になってしまいましたが、『歌は頭で歌うのだから、考え方を変えればすぐに変わるんだ』といった或る人の言葉が 私に大きな影響を与えたからです。

何故これを学ぶのか? 何の為にそうするのか?何故そう思うのか?・・。

答えが出なかったとしても、それを常に持ちながら自主的に学ぶのと、ただ受け身でレッスン時間を費やすのでは、雲泥の差である筈です。

自分自身の若い時の振り返ると、ネットなどはなく今と比べて情報量は 圧倒的になかった時代でした。私自身が鈍く、田舎者ゆえぼんやりしていて、いろんな事を深く考える事をして来なかった。これは後悔でもあるのですが、その環境になかったので仕方なく😣💦💦

でも人はいつか本気で学ぶべき時がやって来るので、これまた心配する事もないのです。その先にあるものが知りたくなった時には必ず訪れる。

私が30歳を過ぎて入った劇団四季で、徹底的に学び、鍛錬した時間を得た様に。笑

その勇気を持てた自分に『 チャレッソ〜😉✨』と言おう。 (ハングルでよくやった、の意味)そして、私を受け入れてくださった浅利慶太先生と劇団四季に深く感謝。。

長野に有る大町の山荘で、浅利先生と合宿した日々が懐かしく思い出されます。

山荘がある大町はこんなイメージです。ああ、やっぱり山に行きたい!!

昭和音大では来週から夏季講習が始まります。ミュージカルのワークショップなどもある様です。希望者はそこで私の個人レッスンを受ける事も可能です。詳細は【昭和音大 夏季講習】で調べてみて下さい。

進路を決めかねている方には、ミュージカルとは一度どの様な学びをしてゆくのか、実際に体験してみる事をお勧めします❣️

皆さんも、若い方々にも、良い夏休みで有ります様に・・。

2年前の夏は友人達としまなみ街道を爆走〜😉👍✨
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