言葉の余白

あっという間にもう週末、、時間は飛ぶように過ぎて、今日は年末に控えている事の準備をあれこれと考えているうちに日が暮れていった‥
(もう少ししたら、それを発表出来そうですので、待っていて下さいね!!)

一昨日のレッスンでは、生徒達に台詞の稽古もつけていました。
劇団四季のオリジナルミュージカル『李香蘭』の中には、特攻隊の学徒が、最後に家族へ遺す手紙を読み上げるシーンがあります。台本にあるこの言葉は『わだつみのこえ』からの抜粋ですが、若い生徒たちが色々と学ぶのに素晴らしい教材ですので、台詞を学ばせています。

『父さん、卑怯な真似は絶対に致しません。父さんが、裸一貫で作り上げられた家は、父さんの残された芸術品です。私ども子供達はその中で育まれました。いつも夕餉には温かい煙が立ち込めていました。私はあの美しい調和を見せていただいたというだけで生きがいを感じるのです。』(以下略)

”美しい調和” ‥   難しい言葉です‥
これを どう考えたら良いかわからない、と言う生徒たちと一緒に、私もしばし考えてみました。
わだつみに出てくる若者たちの言葉には、本当に驚かされます。精神的には今の私よりもずっと成熟しているので。

自分の考えを拡げるのには、映画を観たり、舞台を観たり、絵を見たり、散歩をしたり、色々あるけど、”生の言葉”には強く突き動かされるものがあると感じます。

これを書いた彼は、どんな経験からこの言葉が生まれたんだろう?どんな光景を捉えたことばだったのだろう?この心情、感覚を捉えるには、私に何が出来るだろうか? 
皆で、あれこれ感じた事を言ってみる。
正解は勿論ありません。

そして、良い言葉には、考えを膨らませていく沢山の余白がある。
その様な事を考えていくのは、私にはとても有意義な楽しい時間だし、考えているうちに芝居が膨らんでいくのも嬉しく、少しだけ豊かになった様な気さえする。

そんな文章をいつか書けたら嬉しいし、そんな余白を舞台で現せたらな~。

そんな事を、日がな考えた一日でした。

今日は時間がゆっくり流れた一日。皆様、よい夢を‥( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎

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