曇天の春~タクシー運転手

また今日も関東は曇天です。でも春ってこんな空が似合う‥数日前の夏日の様な日差しは、少々キツい。日本から四季の緩やかな変化がなくなり、春と秋の時期が短くなっている様な気がするので、春はこんな曇天が好きです。何故なら、花の色が鮮やかに映えるから‥✨

今日は車窓から 鮮やかな薔薇が見えました。

ただ気温差のせいなのか、身体がだるくて仕方ありません。皆さんも、そうかしら?

昨夜は舞台稽古帰りに、韓国映画『タクシー運転手』~約束は海を越えて~を見ました。1980年5月の光州事件を描いています。昨年の韓国の大ヒット作。ずっと気になっていた映画でした。(↓↓少しネタバレ有り↓↓)

私自身は光州事件をあまり深く知らなかった事もあり、色々と衝撃を受けました。
クーデターを起した軍が、丸腰の市民を銃で撃ちまくる。。それは、他国で起きた事件の報道などで、私も観た事はある【映像】なのですが、隣の国(見た目は私達とほぼ同じ)の、しかも、ほんの数十年前の出来事だなんて、、
そして全容は今も、解らない事だらけ。

平和な日常風景と地獄絵図が、すぐ隣に共存している恐ろしさ。そして光州に住む人々の、田舎独特の、温かな情の深さに胸が詰まる。

たまたまドイツ人記者を光州まで乗せた事で巻き込まれていく ソン・ガンホ演じるタクシー運転手は、本当にごくごく普通のオジサン。(実在の方です)だから『この使命をやり遂げなければ』と声高に叫んだりしない描き方が良かった‥多くは語らずとも、説明台詞がなくても、1度は逃げ出した彼が死を覚悟して光州に戻った気持ちが良くわかるから。とてもリアルでした。

事実、そのドイツの記者により世界に報道されなければ、この事件は闇に葬られたままだった訳ですが、それは彼に力や人徳があったからでもなく、市井の人々の助けを得て、奇跡的に生きて出国出来て、たまたま事がそう成っただけの事。。

こう書くと 身も蓋もないのですが、それは正しく宿命 であったのでしょう。そして市民の祈りであったのでしょう。

私たちの生活も、紙一重の奇跡の様なものなんだなぁ、、と改めて思いました。

よい映画を観て、また意欲が湧いて!
今日もまた『スペリング·ビー』の稽古で、良い汗をかこう!!こちらはうって変わって、個々がアドリブで埋めなければいけない点が沢山あり、始終 笑いが絶えない稽古場です。

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