思うままに

ブロードウェイミュージカルライブ、
無事に終わりました。

今はもう
祭りの後みたいな寂しさです。

今回は衣装は全て自前。

まだどこにも属していない私には、
衣装やアクセサリー類の調達に
大苦戦でした…(*_*;

おまけに、歌う事になったのは
[オペラ座の怪人]から『墓場にて』。
キラキラなドレスでは作品の世界感が
壊れるので 衣装選びが難しい

クリスティーヌを歌うのなら
黒の総レースドレスがいいな、と考えて
いた矢先に
思い描いてた物を引き寄せましたよ。

少々地味ではありましたが、
ウィックをつけて何とかごまかして。

光夫君の応援に来ていた床山さんに
助けてもらわなければ
ただのコントになるところでした
Gさん、本当に有り難う!!

[コーラスライン]の
『愛した日々に悔いはない』は
ベージュのシルクシフォンで。
(写真取り忘れ)

丸太の様な体がモロに出たけど、
敢えて隠すの辞めました…(^-^;

あの歌詞を歌うなら
自分を取り繕うものは全て捨てよう、
と思って。

今更ながらあの作品、 
レオタードだけで全編演じる俳優達、
すんごい事ですねぇ..💦

トリは赤いドレスで、と
始めから決めていました。

[プリンスオブエジプト]の
『When you believe』、

ホイットニー・ヒューストンと
マライア・キャリーがDuoしたあの曲。

先日のブログのあの赤ドレスは、
背中はこんな風に。
(肉肉しくてごめんなさい)

     (楽屋にて、撮影:鳥養千穂さん)

そう、エジプトといえば
私が長く演じてきた『AIDA』の
アムネリス王女✨
舞台衣装は大変豪華なものばかりで
劇中は13回衣装変えをしていました。

2003年の日本初演時には、
初日までに何度も何度も
細かなフィッティングが行われ、
NYからいらしたデザイナーは
ミリ単位で修正していました。

が、
その度に怖くなって 震えが
止まらなかったのを思い出す…💧

 『こんな素晴らしい衣装を
 着こなす度量なんて私にはない..』

 『こんな凄い衣装に負けないだけの
芝居なんて私には無理..』とか

   . . . そんな事ばっかり考えて。

もう今は、
何を歌うのも何を着るのも、
どう生きるのかも、、
せーんぶ自分が決めてよいのに、
やっぱりまだまだ
何かに遠慮しながら生きてるなぁ。

こんな色、こんな形のドレス、
いいな、素敵だな~だけど
私なんかが着ていいのかな?
似合う訳もないんじゃない? と…。

長い間 自分軸がなく、舞台でも
演出家が決めた衣装以外のものを
着てこないでいると、
自分は何が好きなのか、
どうしたいのかが よくわからない💦

今回は準備中から
そんな事をよく感じていました。

(お祝い花も一杯届きました。感謝です…)

先ほどのduoでは、
¨There can be miracles
when you believe..
『貴方がそう望むなら奇跡は起きる』

そんな歌詞が何度も繰り返される。

昨年の今頃の心身の状況を考えると
今、私がこうしてステージで歌う事は
まさにミラクルです。

生かされた命。
再び歌いたいと願った私の魂。

無事に終わってみれば、
なんだ、もっともっと
自分が歌いたいまま(着たいままに)
表現しても良かったのにな、
と思う。

先週まではやっぱり怖くて
足元がフワフワ浮いていましたが、

今回はステージの上で、
私だけと対話できた瞬間を
何度か感じる事が出来ました。

バンドの音も自分の声も
勿論聞こえているのに、なのに
何も聞こえない静寂の世界に
存在しているか様な不思議な感覚。

誰かの為の誰か、になるでなく、
歌詞を通して
自分の心をすくい上げるかのよう

谷川俊太郎さんの詩にもあるけれど、
言葉の出処はいつも
静かな、静寂がある場所。

そこと繋がっていれば、
緊張も力みも誇張もない、
素直な私の歌が流れてゆくのでしょう。

また、今回は初対面の方も多く、
皆さんの熱いパフォーマンスに触れて、
またもっともっと歌いたい、と
心底思った夜でした。

懐かしい方々も次々に来て下さり、

(タップの粟村勝先生、15年ぶり❗️)

劇場に足を運んで下さいました皆さま、
本当に有り難うございました。
m(__)m

よい物に触れて、センスを磨いて、
体も整えて、より絞って、
次回はまた違うスタイルで
お目にかかりますのを
どうぞお楽しみに!!

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