夜中の更新になりました・・。
寒さで動きが鈍くなっているのか、はたまた雑事が増えているのか、、なんだか忙しない毎日です。(だから師走、なんですね・・笑)
昨日は、私が非常勤講師を務める昭和音学大学の4年生の卒業公演、ミュージカル『イントゥザウッド』を観劇しました。(生けるレジェンド、ソンドハイム作曲の名作です!)
出演者はみな学生、スタッフもみな学生、受付や制作スタッフも学生、という舞台運営学科の生徒が皆で作り上げた舞台です。
とはいえ、学内にある1300人収納の素晴らしいホール、テアトロジーリオを使用し、オケも小編成ながら指揮者が率いる生演奏。そして大ががりな舞台装置、立派な衣装を身に着けて…。どれもアマチュアのレベルではない演者としてはこの上ない環境の中で舞台に立てる事は、本当にほんとうに幸せな事です。学生達がそれに気がつくのは、ずっーーと後になる訳ですけれど。(笑)
私が『レ・ミゼラブル』に出演していた時には、諸先輩からよくそれを言われていたものです。「こんな素晴らしい作品に出会えるのは一生のうち数本だぞ?出会えるか出会えないか、位の幸運だぞ?!」と。さて…その時の私の内心は?{じゃあどうすりゃいいの?感謝です、感謝です、って念じながら御稽古するの本番をやるの?幸運はわかるけどだから何なんだ、、?} 恥ずかしながらそんな位のものでした。(諸先輩方ごめんなさい・・😫)
時間が流れて、いま逆の立場となり若い学生達を見ていると、諸先輩方と同じ様な事を言いたくなる気持ちもあります。(笑) でもだから何だろう?という真逆の気持ちにもなります。
どんな状況でも立場でも、一生懸命に励んでいた事には変わりはない。俯瞰で見てみれば、それが拙い努力だったにしろ、トンチンカンな努力だったにしろ、それはそうとしかあり得なかったのだろう、、と思うのです。
ただ、その時の自分に何か声をかけるとしたら、丁寧にやれば良いよ、と言う事でしょうか。
色々上手くいかない事は有りますが、だいたいの事は丁寧に向か合えば 何らかの方法が生まれてくる様に思います。
早く終わらせたい、早く解決したいと焦るとろくな事にはなりません、、。早く解決したい、と思うのは、今いるその場所が非常に居心地が悪いから、ですね、きっと。それさえも丁寧に味わう…。それが肝かと思うのです。
大体の事は、それで解決する様な気がします。
師走は何かと慌ただしいもの。けれど、心は失わず、流されず、丁寧な暮らしを心掛けてゆきたいものです。
下の写真は、もう10数年も前に東京・青山の雑貨屋さんで購入したロウソク4兄弟❣️愛らし表情は、まるで{冬の天使} です。ツリーを飾ろうとしていたのに,やっぱり師走の忙しなさにドタバタしているうちに、クリスマスはすぐそこです・・。こんなご時世ですが、生きている今にまさしく“感謝“をしながら、静かにクリスマスを過ごしたいと思います。
今日は大学で今年最後のレッスンでした。或る生徒さんの挨拶に心が温まりました。『先生、今年一年、有難うございました!良いお年をお迎え下さい』と・・。☺️💗
立派だな・・、私が学生の時、そんな事を先生に言えたかな? いや言えなかったです。恥ずかしさもあったか??笑
彼女はご両親にそう躾けられたのかな。でも自然にそんなマナーを身につけたお嬢さんの様に感じています。一瞬で爽やかな風が吹きました。たった一言でも、誰かの心にロウソクを灯すことはできるのですね。
皆さんも、どうぞ、温かなクリスマスを・・。✨✨