冬ざれて

昨日は、
久保田万太郎の戯曲『冬ざれ』の
朗読上演が無事に終わりました。

脚をお運び下さった方々には心より御礼
申し上げます。m(__)m

師である中村先生の元、勉強会を立ち上げ
て4ヶ月。
特に発表するのが目標ではなかったのに、
あれよあれよと運ばれて行きました。
不思議なもんです

だから全く欲がない。(笑)
勉強している時が至福の時でしたから!

あ、数日前まで緊張はしてたのです。
でもそれは、
いまひとつ言葉(台詞)と心情が
擦り合わせられていないなぁ、と。
独特の節回しやリズムにまだまだ囚われて
しまうので、内容がまだおっつかない
そんな焦り。

直前の追い込みになってから、はたと
気付く事も多くあり、やはり、
ある切迫感や勢いが産む効果、
というものを感じずにはいられません。

まぁ、言ってみれば私の読み込みが
足らん訳ですね…💦

主催の【万太郎の会】の方々には大変
よくして頂き、終演後には美味しい酒と
肴で打ち上げて頂きました。

皆さんは様々な職業にあり、また年齢の
幅もうんと広いのに、縦の関係が全くない。
まさしく同士の集まり。
互いの下のお名前か、もしくは筆名で
呼び会い、それがなんだか優しい。

(そりゃそうですね…句をひねり、
 互いの作品を味わう中で、そんな
 縦の関係は要りませんもの。)

皆さん 俳句を始める事を強く勧めて下さい
ましたので、私、乗ってみようかと思い
ます❗️
流れに乗る、コレ大事な事です💡

句を読む事で 少しでも戯曲を読む時に
肥やしになれば、と思うのですが、
さてさて。

冬ざれの〆台詞は、私 おかよの
『いいんだよ、それでいいんだよ』。

゛真実゛は告げた方が幸せなのか、
ひた隠した方が良いのか…、
それは例えどちらを選んだとしても
胸に1つしこりが残る事でしょう。
けれど側に居る人が『それでいいんだよ』
と肯定してくれたなら
どんなに救われることか。。

中村先生は、この勉強会は万太郎世界の
【継承】です、と仰って下さったけれど、
そんな域に達していないのは 私達は
百も承知。でも、入り口に立ち
すこぉし中の様子を覗いてみた、という
位のものかもしれませんが、誠に貴重な
経験となりました。

そして『それでいいんだよ』と言い続ける
うちに、私にとっても1つ、
【冬】を終わらせる事が出来ました。

 終演後 中村たかお先生を囲んで。
 御歳84歳、まだまだお元気です
(右はいくよを演じた 町田マリーさん、
  左は女中を演じた 岩崎茉美ちゃん)

さぁ先生、
次はどんな戯曲を?!

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