佐渡寧子です。
映画『私はマリア·カラス』を見た。
マリア·カラス。当代最高のオペラ歌手と言われていても、昔は彼女の声が嫌いだった。
あの独特の風貌もなんとなく。
でも、久しぶりに聞いて、、嫌いじゃなかった。
私も、かつてはオペラ歌手を目指した。
今はもうオペラのアリアを歌うことはほぼないけれど、また、もし歌うことがあれば、こんな風な解釈で、こんな風なフレージングで、こんな風な表現で歌いたい。。
と思えるような事が全てそこにはあった。
オイ、お前さんはなに様なのか??と言われそうですけれど…笑
つまり、もう随分長くミュージカルや歌謡と言った大衆文化の中に居る私だけど、自分の内にある音楽性に、自信が持てた。これが、正直なところ。
ラストの『アンドレアシェニエ』は、大学の専攻科の、卒業試験のトリに選んだ思い出深い曲だ。
当時周りには、卒業試験にこんな難解なドラマチックな曲を選ぶ人は、誰もいなかった。
今聞いてもやっぱり素晴らしい楽曲❗❗(『フォレストガンプ』でも使われていましたか..ネ)
そして、”自ら生きる”っていう事に、すごく強い意志を持っていた若かりし自分に驚く。
母は、大ラスの『私のお父さん』が懐かしい、と言って泣いてた。(学生時代に私がよく歌っていたから)今、私の歌を聞いてもダメ出てばかりしてくるのに、良くわからないノスタルジーです。ハハハ…
あああ、オペラアリアがいっぱい歌いたくなりました。
早くCD作らなくちゃ!!笑