🔷意欲と評価~ミュージカル実習を終えて

久々のブログ更新となりました。毎週月曜日に更新を決めていましたがどうにも体力的に辛くなってしまい、ふた月ほど空白になり ご心配をかけたやもしれません。(今はとっても元気ですので ご安心ください笑)

この2月からは草加市の子役スクールでの指導(3クラス)、そして昭和音大での4年生のミュージカル実習Ⅲの指導。(前半期を通して1つの舞台作品を作り上げる歌唱指導)に入り、2つ大きな役割をほど同時に担った為に、どうにも私自身も体力の余裕がなくなってしまいました。

子役スクールの生徒たちが挑戦してきたオーディションはひと段落をし、昭和音大の生徒の舞台は、先週無事に終えることができました。(一人も病気などで欠ける事がなかったことは 有難い事でした。)

私もようやく ほっとひと息です。


昭和音大の生徒たちの事を少しお話ししましょう。

4月からお稽古が始まった『覗きからくり遠眼鏡』は、昭和音大で長くミュージカルコースを導いて来られた横山由和先生が書かれた 幕末のミュージカルです。オーディションにより生徒はA、B班にキャストは分かれますが、全員が両班共に大きな役を担います。また授業の中だけで稽古を進めて行くという時間制限がある中ですので、専業の俳優と同じようにはいきません。なかなか思うように稽古が進まずにいました。

ですがお尻に火が点いたこの3週間ほどでググっと追い上げて、そして舞台稽古からは 皆さん本当に逞しく日々成長を遂げて行きました。

本来ならば お客様に一番良いお席に就いて頂くべきところ、コロナ感染防止の為に 指導教官一同が劇場の列前に居るのは、演者には非常に辛い事だったでしょう…😅 私はただただ、生徒たちの熱量に感動して胸がイッパイになりました。✨✨

「評価は必要かしら?」とそもそも論を唱えたくなりますが 致し方無し。私は本番の出来栄えだけではなく、その生徒の【意欲】を何とかすくい取ってあげたいな、と思いましたが…さてさて。採点という物はいつも頭が痛い作業です。

舞台の翌日は、授業の中で反省会が行われました。生徒たちはみんな涙いっぱいに自分たちの稽古過程や本番を振り返りました。私が思っていた以上に皆さんとても繊細にいろんなことを感じ取って居り、稽古中に意欲がないなと思えていた一見引いたような態度も、実は作品に非常にプレッシャーを感じていたから、という事も分かりました。

稽古の中では、少し停滞する場面もありましたが、反省会の生徒たちの様子を目の当たりにして、やっぱりみんな芝居や舞台がミュージカルが好きなんだなと言う事も伺えて、とても安心をし、また嬉しくなりました。そしてその悔しさでいっぱいの様子に頼もしさを感じました。

演出の横山先生と振り付けの福島桂子さんと。

1つのものを創り上げる時には、必ず苦しさを伴うもの。

でも楽(楽ちん)な事には価値がなく、結局愉しくもないのです。

苦しみも喜びも気付きも大きな経験。

経験こそが自分の最大の強みであり、誇りであり、そして財産であると言うことを、

私はこれからも伝えていきたいと思います。

さぁ学生たちは夏休み❗️

この時期に経験できることを経験させてあげたいと思い、草加市の子役スクールではパントマイムのワークショップを、そして私の私塾のプロコースでもパントマイムのワークショップとフェルデンクライスのワークショップを開催予定です。そして声楽ワークショップも開催していく予定です。

ご興味ある方は、また是非このブログにお寄りくださいね❣️

生徒からお礼の寄せ書きを頂く(涙
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