一昨日、
演出者協会の近代戯曲セミナー
『なよたけ』のリーディング上演が
何とか無事に大入りで終わり、
昨日の 永らく痛めていた膝の診察では、
もう大丈夫だよ、と言う事になり、
今日は箱根で、一人慰労会です。
![](https://yasuko-sado.com/wp-content/uploads/2020/08/image-85.jpeg)
さして遠くもないのに、数年ぶりの箱根。
温泉に身も心も溶けて行きそうでした。
『なよたけ』の終幕は、
相模の国のある小高い丘。
主人公は、霧の中から晴れて
神々しく輝く不尽の山(富士山)を仰ぎ見、
そして、新しい季節を迎える。。
だから私も箱根へ~✨
と言う訳ではないのですが、
何となく..
あいにく今日は一日中雨で、
富士山はおろか全てがもやの中💧
風情はありましたけど…
でも戯曲さながらに、
山々に響く鐘の音に、私の内で、
何かがしーんと、落ちて離れた。
昨年夏、心臓を病んでからは、
ずっとだるい沼の中に
ズブズブと漬かっている様な
感覚だったから。
特に3月前に膝が再発してからは、
益々動けなくなって
沼が深くなるばかりでしたから。
![](https://yasuko-sado.com/wp-content/uploads/2020/08/image-86.jpeg)
今回の『なよたけ』の演出をなされた
私の師・中村哮夫先生、85歳。
そのまた恩師である加藤道夫さんが
遺した 処女作で代表作の戯曲。
それらについては、これ迄も何度も
触れて来ましたが、
17歳の中村少年は加藤道夫さんとの
出会いから、
長いながい演劇の道が始まった。
だから、
『僕の演劇人生は加藤道夫先生で
終わりたいんだ…』と今回 何度も何度も
言って居られました。
つまりこれで終わりたいと。
解るような、解りたくない様な..
いつか来る演劇人生の終幕、
自分ならどうするんだろうか..
今回、膨大な戯曲に対して
とても少ない稽古時間だったのですが、
中村先生の熱量でもって、
参加者が引っぱられていたかの様な、
密度の濃い時間でした。
そうだね、
芝居って熱量だよね、と
打ち上げでワイワイ話していたら、
情熱=passion(受難)だ!
と、或る若い演出家が叫びました。
解るような、解らない様な…
今度は是非、それを論じて欲しいもの。
終演後のシンポジウムや交流会では、
色々な方のお話しが聞けました。
また、ジロドゥの研究者とサシでお話し
出来たことは、大変光栄な事でした。
恩師に引っ張られ、脚を踏み入れた
新しい世界は、
みなさん
魅力的な方々で一杯だったのでした!
皆さん.『自覚的に生きて』
おられました❗
その活動内容や研究内容を
もっともっと知りたい!と切実に
思いました。
まだ
終わらなくて良かった。。
昨年の今ごろは、一年後に
こんな風に生きているとは、
想像も出来ませんでした。
有り難い…
打ち上げでは笑い過ぎて、
写真を取り忘れていましたが、
先日の記事に書いた、
四季三世代俳優の3ショットを最後に!
(青井陽治先生&黒川逸郎さんと)
![](https://yasuko-sado.com/wp-content/uploads/2020/08/image-87.jpeg)
これからも、
私の学びの道は続いていく。
そう、
自覚的に .