74歳になる恩人に
初期の大腸ガンが見つかり、
都内に入院中なので
このところお見舞に通っています。
手術まではあと数日。
術後に痰をうまく吐き出せないと
肺炎になりやすい、ということで
主治医から呼吸の訓練を
するように言われたそうです。
(それ専用の器具があるのです)
『でも、うまく出来ないの…』
『え?呼吸が?』
『そう、吸えないの、、』
見ると本当に息が吸えてない。
吸えても2秒くらいか、
と言うより
そもそも吐けてない。
少し もやんと漏れてるだけ。
支える筋力がないんだわ…💦
恩人は公的な仕事でばりばりと
長年活躍していたというのに。
あぁそうなんだ……
呼吸の訓練をしている
私達には当たり前の事だけど、
そうでない人には
こんな事も実は難しいんだなあ..
(もちろん日常生活は
全く普通に過ごせますが)
でもよく観察していると
呼吸が浅いせいで上体がガチガチ。
腰痛持ち。首も痛い。
腸の働きも鈍い。
眠りも慢性的に浅い。
うーむ …
私は小一時間 呼吸の訓練を手伝って、
汗だくになり、
こんなに解ってもらうのが難しいのかぁ、
と少しショックでした。。
息、、呼吸。。
なんだか最近そればっかり。
先日の勉強会では演出家に
『もっと息で表現せよ』と
何回言われたことか。。
そうしたいのに、長い間の恐怖が
拭えないでいる私…
呼吸……
かつて私も何度か過呼吸になった。
息をするなんて
元気な時には当たり前なのになあ..
身体がゆるまないと苦しいね。
でもその前に
心がゆるまないと
身体は決してゆるまない。
私たちは息(呼吸)でもって
コミュニケーションをしている。
柔らかな息は
相手をゆるませるが、
固い息は相手を縛る。
自分も相手も緩ませる
息の使い手に なりたいものです。